ご挨拶

MESSAGES FROM THE CHAIRMEN

 

矢崎総業株式会社
代表取締役会長

 

矢﨑 裕彦

矢﨑 裕彦

 

 当財団は、矢崎グループの創業40周年記念事業として1982年に設立され、以来およそ40年にわたり、基礎研究の支援を通して日本の科学技術の振興に微力を尽くしてまいりました。これもひとえに、関係当局のご指導と関係各位のご理解、ご協力の賜物と存じます。
 今後も、矢崎グループの社是である「世界とともにある企業」「社会から必要とされる企業」を具現化する活動として、当財団の活動を支援していきたいと考えておりますので、引き続きご指導、ご鞭捷を賜りますようお願い申しあげます。
 さて、わが国の経済社会は戦後大きく発展してきましたが、今や様々な課題に直面しています。特に、情報技術の急速な進展の傍ら、地球温暖化や少子・高齢化という根幹の課題に一層の取り組みを図るべき状況にあります。
 このような状況の中で、矢崎グループも諸策に取り組んでおりますが、その時に忘れてならないのは「人」という経営資源をいかに活用するかであります。ご承知のように日本は地下資源の乏しい資源小国でありますが、「人」という地上資源では世界に誇れる大国であります。私は、官民挙げてこれを育成、強化していくことが日本をより価値ある国へとしていくものと確信しております。
 中でも、科学技術の発展を担う研究者の活動を支援していくことの重要性は、改めて申しあげるまでもありません。
 独創的な基礎研究に携わっていらっしゃる研究者各位が、世界をリードする成果をあげられ、日本のみならず世界の人々のくらしに貢献されますことを心より期待しております。

 

公益財団法人 矢崎科学技術振興記念財団
理事長

 

細川 興一

細川 興一

 

 私は、昭和22年生まれ、いわゆる“団塊の世代”です。我々の世代は、敗戦後の復興から高度成長へと、ある種の「成功物語」の中で生きてきたわけですが、「失敗は成功の母」、しかし「成功は失敗の父」です。即ち、成功体験がむしろ失敗のもと、“足枷”になってしまうことがあります。故に、既に令和の時代にはいり、歴史的にもなかなか難しい、わが国の現在の状況や諸課題に取り組むためには、あらゆる分野において、過去にとらわれず、しなやかで、新たな発想・価値観の下で生きていこうとしている若い世代のチャレンジが、是非とも必要であると思います。
 その意味で、近年、特に情報技術の社会への影響が大きく注目されている中で、わが国がややもすれば閉塞的な状況に陥りがちな現状を克服し、世界に伍して活力ある経済・社会を保ち続け、新たな展望を切り開いていくためには、次代を担う若者たちの、しがらみのない、独創的な研究を振興し、科学技術の発展を推進することが強く求められています。新技術の開発には無限の夢があります。
 当財団は、創立以来、まことに微力ながら、その一助としての役割を果たすべく努力してまいりました。
 今後とも、研究者各位の大いなる挑戦に期待しつつ、全力を挙げて支援していく所存でありますので、皆様のご理解とご協力を心よりお願い致します。